[解答17](ハ)

(b)渦巻ポンプは、締め切り揚程が比較的低く、ポンプ効率も高いが、
   高効率の水量範囲も広い。
   遠心ポンプは、渦巻ケーシングを有する渦巻ポンプと、案内羽根を有する
   ディフューザポンプ(従来はタービンポンプと呼んでいた)とに分けられ
   る。このそれぞれが、羽根車の数によって単段ポンプと多段ポンプに分か
   れ、羽根車の吸込み型式によって片吸込みポンプと両吸込みポンプに分け
   られる。
   遠心ポンプの特性上の特徴は、締め切り揚程が比較的低く、揚程曲線が右
   下がりのなだらかな曲線であり、ポンプ効率は、水量の広範囲にわたりよ
   い。又、締め切り動力が低く、水量の増大に伴い、軸動力は増加する。
(d)ポンプの軸動力は、ポンプの吐出し量、全揚程、ポンプ効率により
   決定される。
   ポンプによって単位時間当りに水に与えられた力学的エネルギーを水動力、
   原動機からポンプ軸に伝達された動力を軸動力、水動力と軸動力の比をポ
   ンプ効率といい、軸動力は次式で表される。

  L=LW/η=(ρgQH)/(60000η)=(0.163QH)/η

ここに
   L:軸動力[kW]
   LW:水動力[kW]
   η:ポンプ効率[-]
   ρ:水の密度、1000kg/m3
   g:重力加速度、9.807m/s2
   Q:ポンプの吐出し量[m3/min]
   H:ポンプの全揚程[m]

ポンプ効率は40~80%と幅が広いが、一般に大きいポンプほど効率が高い。
なお、動力伝達装置及び原動機を含めたポンプの効率を総合効率といい、
電動機駆動の場合は水動力と電動機入力の比となる。